授業参観・2学期制保護者説明会
平成19年 1月23日(火)

 3学期最初の授業参観を上記の日の3時間目に全学年対象で行いました。そして4時間目に千田小学校で来年度から始まる2学期制の説明会を体育館で開きました。

 つくし学級のみんなはとても積極的に勉強していました。

 1年生の教室はいつもやる気でいっぱいです。平日にもかかわらず、たくさんのお家の人が参観に来られていました。

5年生は1組が算数、2組が理科の授業でした。j実験はとても楽しい学習です。

授業参観・2学期制保護者説明会

 千田小学校は来年度から2学期制になります。昨年の10月の授業参観日に、学級懇談会で概略は説明させていただきました。この度、改めて、詳しい説明会を持たせていただきました。保護者の皆様には、是非ご理解いただき、ご協力いただきますようにお願いいたします。
 説明会当日の出席者(事前に手紙で出欠をとらせていただきました)が少ないようであれば図書室での開催を考えていましたが、参加者が180名ということで、体育館を会場とさせていただきました。寒い中またご多用の中、たくさんの方に参加いただきありがとうございました。

                  
                    2学期制導入について



1.本校の研究推進と児童の実態について
本校では、平成15年度から4年間にわたり、研究主題を「豊かな感性を持ち、主体的に活動する子どもの育成」とし、「考える力を引き出す」社会科の授業づくりに取り組んできました。そして、昨年度は社会科全国大会の会場校として研究の成果を発表しました。なお、この間の子ども達の成長をまとめてみると、大筋、次のような成果を確認できます。
  ・学習に意欲を持って取り組んでいる児童が増えた。
  ・課題に対して、見通しを持って学習するようになってきている。    
・学んだことや生活経験から自分の考えをもつことができる児童が増えてきている。
・互いに学びあう姿勢が育ってきている。などです。    

2.学力の定着・向上に関する課題
しかし、「考える力」の高まり方については個人差も大きく、また、先の成果についても、全ての子どもが一様に力を付けているとは言えません。そのため、今後も、授業づくりにおいては、考える力(思考力)を育てることを中心に進めていくことが大切であると考えています。

3.2学期制の導入
本校の取り組みの成果や児童の学力の実態から推察すると、今後も、基礎・基本の定着と「考える力の育成」を図っていくことが大切であると考えられます。また、学力的に伸び悩んでいる子ども達に対しては、これまで以上に、きめ細かな学習指導に努めることができるような形にしていくことが重要になってきます。そこで、本校では、新たな学校生活のリズムと時間的なゆとりを生み出し、細かな学習指導や創意工夫した特色ある学校づくりをより一層可能なものにしていくため、「2学期制」を導入することになりました。なお、本校では、3学期制から2学期制への円滑な移行が図れるように、本年度当初より2学期制検討委員会を立ち上げ、先進校の視察や研究会への参加を通して研修を重ねてきました。

       ◆2学期制の枠組み◆
 右図のように、前期と後期に分かれます。

       ◆2学期制で変わること◆
 ・成績通知のスパンが長くなります。
 ・学期途中に休みが入ります。
 ・秋休みができます。秋休みは体育の日を挟
  んで5日程度です。
 ・夏休みが3日短くなって、その分、秋休みに
  移動します。
 ・始業式や終業式が年6回から4回になります。

   ◆2学期制導入で期待される効果◆
 【教師側】
 ・成績通知までの期間が長くなることで、きめ
  細かな指導、子どもの興味関心に応じた指導
  などが、これまで以上に手厚くできます。
 ・音楽、図工、家庭科など授業時数の少ない教
  科では、成績通知までの期間が長くなること
  で指導を充実させることができます。
 ・子ども一人一人の学習の様子や達成度、長
  所などをじっくりと把握し、指導の効果を高める
  ことができます。(見取りの充実)
 ・成績通知で慌ただしかった7月と12月の時期
  に「ゆとり」ができ、授業や学校行事に集中し
  て取り組むことができます。
【児童側】
 ・成績通知までの期間が長くなることで、計画的
  に自己評価(振り返り)する機会を増やすこと
  ができます。
 ※自己評価とは、学んだことや体験したこと、調べたこと、
   経験したことなどを自分自身が振り返ることです。

 ○自己評価することで、子ども達は「分かったこと」、「分か
   らなかったこと」、「さらに調べてみたいこと」などが明確
   になり、内容の理解を深めることができます。
  ○夏休みや冬休み前に、これまでの学習を全体的に自己
   評価することで、休業中の学習課題やすごし方について
   の目当てがはっきりとします。

自己評価力の育成は、長期的には自立的な学習を促し、生涯学習の基礎となります。
 ・長期休業中を「総合的な学習の時間」の調べ学習の時期として位置付けることで、子ども達自身の課題設定による自
  主的な学習が進めやすくなります。
 以上のことから2学期制の導入を図ることで、本校の研究テーマである「考える力」の育成をさらに充実させていくことがで
  きると考えています。

  ◆学校行事改善のポイント◆
 ・家庭訪問・・・ 4月(従来通り)
 ・修学旅行・・・ 5月(従来通り)
 ・野外活動・・・ 7月 中旬
 ・個人懇談会・・ 7月下旬  
           10月(休み前の木曜日に1日とる。金曜日は終業式)
           12月下旬(希望者のみ)
            3月下旬
 ・運動会・・・  9月(従来通り)

 ◆成績通知について◆(右上図参照)
  2学期制では、従来の3学期制に比べて、成績通知までの期間が長いことで、子ども達の学習の様子が見えにくいとい
 う声もあります。しかし、本校では、そういった不安を取り除くために、夏休みと冬休み前には、個人懇談会をもって、学
 期途中の成績について話をします。
   また、そこでの懇談会は、子ども達が自分自身の学習をふり返るミニあゆみをもとに行います。そうすることで、休業中
 の学習課題やすごし方について、はっきりとした目当てがもてるようにしたいと思います。なお、冬休みの個人懇談会は、
 休業期間も短く、学習も途切れにくいことから希望者だけを予定しています。

 ◆評価するまでの期間が長くなることで期待される効果◆
   児童一人一人の学習状況を丁寧に見取ることができる。
       ↓
   十分な時間と多くの資料、客観的な資料をもとに評価できる。
       ↓
   保護者に対して学習の到達度、成果や課題を具体的に説明できる。

来年度から2学期制に移行します。 ご理解・ご協力いただきますようにお願いいたします

桧山 秀子