「視覚障害者の福祉について」   
                              
  • ■ 開 催 日 : 1月8日(金)

  「ハーネスの会」の北崎美枝子さんをお迎えし、

   盲導犬のこと、目の不自由な方の日常生活について、

    そして私たちはどのように接していけばよいのかを

   とてもわかりやすく教えていただきました。

 

                                        
  
                                 


■講師の北崎さんと盲導犬のシルク号

北崎さんは15年前、突発性緑内障のため失明。
  息子さんの顔も見られないまま、ふさぎ込んだ日々が続く中、盲導犬ブラームスに出会う。
ブラームスと出会い、北崎さんの行動範囲も広がり、笑顔を取り戻す。
その後9年間、北崎さんとブラームスは生活を共にする。
ブラームスの引退後、現在は盲導犬シルクと生活されている。 


北崎さんのお話と質問コーナー


  

  
   視覚障害者は何もできないと思われがちですが、いろいろな感覚を使い、努力すればできることが
  たくさんあります。私は、どうしても子どもに絵本を読んであげたくて、努力して点字を覚えました。
   
   盲導犬とは信頼関係を築くことがとても大切です。最初は大変でしたが、毎日一緒に歩くことで、性格、
  癖などがわかるようになりました。「子育て」ととてもよく似ていて、叱ることと、褒めることが大切です。
   
   社会にはいろいろな人が生活しています。障害者の方が頑張っているときは見守ってください。
  そして困っているときは、助けてあげる思いやりの心を忘れないでください。


   質問1 料理はどのように作っていますか?
    
  もともと料理を作ることは好きでした。揚げ物のときは、油の音で出来上がりを判断します。
  調味料は、手のひらにのせて計量します。盛り付けのときは、赤い物、緑の物、黄色の物などを組み合わせるようにしたりして、工夫しています。


   質問2 服を着るときはどのように組み合わせていますか?
  
  同系色の服を購入し組み合わせています。色違いを2色購入した場合は、1つはタグを切るなどして、目印をつけています。


   質問3 シルクは何を食べていますか?

  専用のドッグフードを朝と夜の2回食べています。


   質問4 買い物に出かけたときはどのように商品を選びますか?

  よく行くお店では商品の場所を覚えているので自分で選びますが、分からないときはお店の人に頼みます。


   質問5 シルクが北崎さんの命令を聞かないときは、どうしますか?

  一度立ち止まって服従訓練をし、集中力を高めます。


   質問6 他に日常生活で使われている道具がありますか?

  時計、パソコンなど音声で教えてくれるものを使っています。





          盲導犬シルク号とのふれあいタイム      




                        

              シルクのハーネスをはずしてもらい、子どもたちとふれあいました。
        ふれあいの時間の中で、北崎さんのところまで行き、質問をしている子どもたちもいました。

                                                                                                                                                                                                         

  講師の 北崎さん、学級活動部の方々、保護者の皆さま、ありがとうございました。


保護者の方に書いていただいた感想と子どもたちが書いた手紙は
後日、北崎さんに届けられます。